京都の節分 ~須賀神社の懸想文~

冬の寒さも本格的になり、いよいよ今週末は節分ですね。
京都では吉田神社や廬山寺など、さまざまな神社仏閣が節分にちなんだ行事を執り行います。
しかしそこはさすが京都、ひとくちに節分行事といっても豆まきだけではないのですよ。

平安神宮のすぐ北にある須賀神社も、そんな少し変わった節分祭を行うことで有名です。
こちらの節分祭は厄除けや招福の祈願もされるのですが、なんといっても目玉は「懸想文(けそうぶみ)売り」でしょう。
これは烏帽子に水干姿、かつ白い布で顔を隠した懸想文売りが懸想文、すなわちラブレターを売って歩くというもの。
この懸想文売り、もともとは字が書けない庶民に変わってラブレターを代筆するという貴族の副業で、江戸時代には盛んに行われていたのだそう。
現代では節分祭の二日間のみ授与されるだけとなった懸想文は縁結びや美人祈願のお守りとなり、さらにはタンスにしまっておくと着物が増えると伝わる、なんとも不思議な存在なのです。
節分の日に須賀神社を参拝することで、当時の風習に思いを馳せるのも楽しそうですね。

※須賀神社節分祭の詳細はこちらをご覧ください。
節分祭2018・須賀神社 | 京都観光(クリックでリンク先のWebサイトに移動します)

節分は一年の中で最も寒い時期にある行事です。
寒さだけでなく天候も優れないこの時期、着物は着たいけれど遠出に抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、着物姿をプロのカメラマンによって撮影していただく「撮影プラン」。
これなら悪天候時でも外出することなく着物姿を思い出として残していただけます。

節分を過ぎれば旧暦でももう新年。
もうすぐやってくる春のためにも、節分祭で気持ちを改めておきたいですね。